土地改良事業を支える7つの柱 最終更新日:2024年10月1日 印刷 熊本の基幹産業である農業。 農業が「産業」であり続けるための 水土里ネット熊本の役割とは。 農業・農村を元気に 熊本の基幹産業である農業の持続的発展のためには、担い手の育成、高収益作物の導入、効率的な営農を実現する農地や施設の基盤整備事業の推進が不可欠です。 私たち水土里ネット熊本は、県内各地の基盤整備事業を基本計画から設計、施設の維持管理まで支援し、農産物の生産性向上や地域経済の活性化に深く関わっています。 また、基盤整備の効果は、直接的な効果に留まらず、新たな雇用の創出や地産地消など波及的な広がりを見せ、県内各地の農業・農村地域を元気にしています。 農業水利施設は、食料の安定供給を支える基幹施設であるとともに、洪水防止、水質浄化、防火用水などの多面的機能を有し、地域にとっても重要な社会資本となっています。 しかし、県内の多くの施設は造成から長い年月が経過しており、特に排水機場では、『168』箇所のうち約7割に当たる『114』箇所で耐用年数20年を超過し、突発事故等による湛水被害も危惧されるため計画的な施設更新が急務となっています。 水土里ネット熊本は、施設が新しく整備されるまでの間、これらの施設が、突発的な災害に耐え、必要な機能が適正かつ安定的に発揮されるよう、施設の診断・管理指導、整備補修、点検、技術者派遣等、幅広い技術的支援を行っています。 大雨から人々の生活を守る要 農地の集積・集約化は、営農の効率化を促し、稼げる農業の実現と持続可能な地域農業を展開する手段として、県内各地で取り組まれています。 水土里ネット熊本は、農地の基盤整備事業の実施地区を始めとする県内優良農地において、熊本県や市町村と一体となり地元の意向調査や、換地業務など事業着手前から完了後まで、営農継続に対する総合的な支援を行っています。 地域に寄り添い、意欲ある担い手への農地利用集積を支援することで、『稼げる農業』を加速化し、「未来に夢を持てる力強い農業」の実現に大きく貢献して参ります。 地元に寄り添い農地をデザイン TSMCに代表される半導体関連企業の進出表明以降、周辺農地の売却が加速し、優良農地の減少や農地賃借契約の解除が発生しており、利用可能な代替農地の確保が課題となっています。 そのような中、タブレットを利用した効率的な現地調査や、GISを利用した農地や施設の位置情報を多角的な角度で整理することが重要となっています。 水土里ネット熊本では、熊本県の進める営農継続支援策の実現に向け、これまで培った経験とノウハウと情報を基に、県内の農家が農業を継続できるよう、強力にバックアップして参ります。 農地情報の一元管理 地域のつながり豊かさと魅力を全国へ 私たちは、様々な広報ツールやイベントを通じ、幅広い世代に向けて、農業農村の魅力や土地改良区の役割などを伝えています。 農村の美しさを発見 水土里ネット熊本の会員である土地改良区は、組合員の減少や高齢化、土地持ち非農家の増加等により組織力の低下を招き、将来にわたる土地改良施設の適切な維持管理や更新が危惧されています。 会員を支える 水土里ネット熊本の会計指導員や顧問弁護士・公認会計士と共に、土地改良区の財務基盤の強化や相談、役職員に向けた研修会の開催など、万全なフォロー体制と豊富な支援メニューで、土地改良区の運営基盤の強化に努めています。 私たちは平成28年の熊本地震、令和2年7月豪雨災害と2度に渡る未曾有の大災害を経験しました。 その教訓として、自然災害に対する備えを万全とするため、日々測量・設計技術の研鑽並びに災害等における支援体制の強化を図っています。 災害発災直後の初動対応や関係機関との協力・要請、円滑な災害査定により、計画的な業務完了を実現します。 水土里ネット熊本はこれまでも、そしてこれからも市町村や土地改良区にとって「無くてはならない災害の備え人」として在り続けます。 地域を守る災害復旧のプロ集団